環境破壊や食料自給率の観点から「獲る漁業から育てる漁業への転換」が言われておりますが、 国内の養殖業は後継者不足の問題に加え、漁業権のからみなど参入障壁も高く、事業者は増えていない状況にあります。
そこで期待されているのが陸上養殖です。 陸上養殖は様々な面で可能性があり、次世代養殖のビジネスマーケットは拡大する予測にあります。 しかしながら現時点では、ビジネスとして成功している事例は多く聞かないというのが現状です。
何故、ビジネスとしてうまくいっていないのか。 その根本的な原因は『コストに見合う付加価値の高い魚が育成できていない』、というところにあると思います。
私達は、この課題に挑戦し、経済と環境が両立できる陸上養殖のトップランナーを目指しています。
育成している魚たち
「さつま鬼海老」
国産オニテナガエビ
オーガニック陸上養殖
オニテナガ海老とは、東南アジアを原産とし、温暖な気候で育つ世界最大級の淡水エビです。
「タイの代表的料理トムヤムクンではこのオニテナガエビの味噌を出汁に入れないと本物のトムヤムクンと言えないようです」 この海老の味の特徴は何と言っても「濃厚な海老味噌」と「肉厚の身」です。
シナジーブリーディングでは、バイオテクノロジーを駆使した陸上養殖技術で、種苗から生産まで無投薬で、そして鮮度抜群な状態で出荷する事に成功しています。
「さつま白海老」
国産バナメイエビ
オーガニック陸上養殖
この海老は、冷凍エビとしては世界で最も流通している品種ですが、弊社では、これを生食でも安心して食べられる高品質の海老としてオーガニック(完全無投薬)で養殖しています。
また、養殖から加工までを全て地元の指宿市内で行っている為、水揚げから冷凍加工までの時間が短く、鮮度も良く、衛生管理もされておりますので、安心して美味しく召し上がっていただけます。
刺身はもとより、寿司ネタ・天ぷら・洋食・中華と様々なお料理にお使いください。
高機能陸上養殖
シナジーブリーディングの陸上養殖システムは、人と地球に優しい持続可能な養殖法として進化し続けています。
抗生物質不使用
海老養殖専用の酵素やプロバイオティクスを用いる事で、生体そのものの免疫力を向上させ、薬品に頼らないオーガニックシュリンプとして育てています。
高機能餌料
初期の餌としては、アルテミア等の餌料生物がよく使われていますが、弊社ではこの餌料生物に機能性を持たせる事で、稚魚期の病気予防と成長の促進につなげています。
また、成魚になった後も、通常の配合飼料に専用酵素を混ぜる等、機能性飼料を使って元気に安全に大きく育てています。
陸上養殖設備について
私達は、地球環境への配慮と事業収益を両立させる養殖設備を目指し、日々「開発」「チョイス」「組合せ」を研究しています。
熱交換システム
超高効率熱交換器を使用し、水の加温や冷却のコストを最小限に抑えると同時に、脱炭素に貢献できるシステムになっています。
高濃度酸素発生装置
陸上養殖で問題になりがちな、溶存酸素の問題を解決し、且つ成長を促進するために、魚の生体や、環境に合わせて、複数の酸素ナノバブル発生機を使用しています。