シナジーブリーディング

生産技術

「ブローダー(親エビ)生産技術」

シナジーブリーディングでは、ブローダー(親エビ)生産を行っています。

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選び抜かれた優秀な稚エビ(ノープリウススコアーで高得点を得て、更にPLスコアーでも高得点を得た稚エビ)のみを使用します。 10,000尾の稚エビを、養殖密度200尾/m3で育成開始します。 6ヶ月間をかけて育成する間には、スーパーブローダー育成用の特殊な餌を与えます。 育成から2ヶ月後には5,000尾の優秀なエビを選別します。 育成から4ヶ月後には更に優秀な2,000尾を選別します。5ヶ月後に400尾を選別しブローダーの最終候補とします。

Feature image ブローダー候補稚エビ

この400尾のブローダー候補から、最終的に選ばれるのは雄雌20組のみです。 合計40尾のエビがここからスーパーブローダーに成るべく更に特殊な餌を与えられ育成されて行きます。 稚エビから6ヶ月が経過したところで、雄雌20尾ずつのスーパーブローダーが誕生します。

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Feature image ブローダー選別作業風景

スーパーブローダーは、雄雌それぞれの育成プールに分けられ継続育成を行いながら、日々の抱卵、交配、産卵を繰り返し行なっていきます。

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Feature image ブローダー選別

「稚エビ生産技術」

シナジーブリーディングでは、自社で育てた親エビから稚エビを生産します。 交配、産卵された有精卵を孵化させノープリウス幼生を採取します。 孵化には丸24時間の手作業による連続作業が必要です。

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孵化により得られるノープリウスの品質テストを行い、ノープリウススコアーを用いて判定します。 100点満点中60点に満たないノープリウスはPL生産には回しません。60点に満たないノープリウスは計画通りにPLまで育たない可能性があるからです。

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無事採取され、良品判定されたノープリウスをPL育成タンクに移動します。ここから約2週間をかけて、幼生は変態を繰り返しPL(ポストラーバ)になり、PL1から約1週間後(トータル21日間)でPL10として出荷を迎えます。 PL10以降の出荷を迎えたPLを、PLスコアーテストで品質確認します。PLスコアー60点に満たないPLは出荷しません。 シナジーブリーディングでは、21日間のエビの成長のデーターを毎日記録します。水質、水温、給餌、日々の変化に応じて臨機応変に対応を行うことで、計画通りに稚エビを出荷出来る様にコントロールします。

Feature image サイズ(体重、長さ)の揃った綺麗な形状のPL

「エビ量産技術」

シナジーブリーディングの種苗生産技術とエビ量産技術は、タイの技術に支えられています。 種苗生産技術もエビ量産技術も、全く同じIDST(マナチャイ)式濾過システムによる水濾過で水質を維持しています。このシステムはタイ国内では多くの実績がある優れた濾過システムです。オリジナルの濾過タンクと濾過担体(特許取得済み)を組み合わせることで、アンモニア、硝酸塩、亜硝酸、ph、アルカリ、等等の水質を容易にコントロールすることが可能です。複雑な装置は一切不要です。

シナジーブリーディングでは、 「可能な限り安価な設備で、確実にエビを量産して利益を出す」をモットーに、この優れた養殖システムの国内での普及を目指しています。

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Feature image 各国での使用例

シナシーブリーディングでは、4ヶ月をかけて25g/尾を養殖することを目標としています。養殖密度はプールサイズや収穫時期によって異なりますが、100尾/m2〜400尾/m2を実現しています。

現在、指宿の新たな土地に、年間を通して毎月の連続収穫が可能な養殖システムの導入を開始したところです。 IDST(マナチャイ)式濾過システムをフル活用したエビの養殖システムで「ミルク式養殖技術」と呼んでいます。 このミルク式養殖技術を活用すると、エビだけではなく、魚などその他の魚種の養殖も可能になります。タイでは既にこのシステムを利用した、ティラピア養殖、タツノオトシゴ養殖、カニ養殖、なども進められています。

シナジーブリーディングでも、今後エビ以外の魚種の養殖にもチャレンジして行く計画です。

エビ種苗生産には欠かせない「ゴカイ養殖」についてのページもご覧下さい。