エビの陸上養殖に挑戦したい方々(個人、企業)の為に、初心者向けエビ陸上養殖ページを開設しました。
稚海老購入希望の方
養殖初心者の方は、いきなり稚海老購入に進む前に、まずはこのページの内容を最後まで読んで頂き、基礎知識を学んだ後に稚海老購入のページからご発注の連絡を下さい。
エビの陸上養殖に興味をお持ちの皆様へ!
弊社では、これからエビの陸上養殖に新規参入したいと考えている初心者の方々を対象に、「エビ養殖の基礎がわかる陸上養殖初心者向けページ」をHP内に開設しました。
「何から始めればいいのかわからない」「本当に自分にできるのか不安…」そんな疑問や不安を解消し、最初の一歩を踏み出すお手伝いをします。
エビ陸上養殖の基本的な仕組みや、エビ養殖が注目されている理由についてわかりやすく解説します。
設備導入時の考え方や無駄なコストを抑えるポイントなどを解説します。
エビを健康に育てるために知っておきたい基本的な知識について解説します。
エビを育てるだけでなく、事業としての収益を考える必要性があります。
養殖業を始める上で大切なマインドセットや、長く続けるためのコツなど。
エビの陸上養殖は、正しい知識と準備さえあれば初心者でも挑戦できる魅力的な分野です。
ただし、最初の段階でしっかりと基礎を学ぶことが成功への近道となります。このページでは、専門家が初心者目線で丁寧にご説明致します。
一口に陸上養殖と言っても色々な手法があります。
海や川の水を常に取り込んで行う「掛け流し式」。閉鎖された建物の中で水を交換することなく行う「閉鎖循環式」。
陸上養殖の重要なコンセプトの一つである、汚染されていない綺麗な水で安心安全なエビを作るという観点から、我々は「閉鎖循環式」の養殖方法を強く推奨しています。
閉鎖循環式の養殖では、エビを育てる際に使用する水を、濾過装置を使って何度でも繰り返し濾過して綺麗な水にして使用します。
濾過された水は、エビの成長を妨げる、アンモニアや硝酸塩、亜硝酸塩といった有害な成分が取り除かれます。
濾過には大きく分けて「物理濾過」と「生物濾過」があります。
我々の推奨するシステムでは、この生物濾過を駆使することで設備に大金を投じることなく濾過を実現しています。
海洋汚染により天然物神話が崩れた今、陸上で持続可能な養殖を行い、安心安全を提供することが今最も求められています。
エビ陸上養殖で重要な「濾過」を行う上では、様々な設備が販売されています。
濾過はお金をかければ出来ると言うものではなく、如何に合理的に効率的に濾過が進むシステムを導入するかがポイントです。
設備投資に際しては、実際に運用されていて実績のある設備を採用されることをお勧めします。
濾過のシステムに合わせて、養殖に必要な池、プール、その他設備のサイズ感などが決まって来ます。
濾過能力を超える数のエビの養殖は出来ないことを知った上で、システム全体の規模を決めて行きます。
濾過が上手く出来ない、エビが上手く育たない、そういうシステムを導入してしまうと、それらを改善してなんとか使える様にして行くというのは至難の業です。
実際に、計画した数量のエビが、計画した体重で、計画した日数の内に、収穫出来ている実績を示せるシステムの導入を行うのが理想的です。
エビはその種によって異なる性質を持っています。
バナメイエビは比較的大人しいエビで、車海老はどちらかと言えば獰猛なエビ。
オニテナガエビは縄張りを作るエビ。
それぞれの生態に沿った養殖の方法を取り入れる必要があります。
エビは養殖密度が高くなるとどうしても共食いをする傾向があります。
十分に餌が行き渡らなかったり、近くのエビにストレスを感じたり。
共食いが加速すると水質も悪化しますので、水質の悪化で死亡するエビも増えます。
養殖システム、濾過能力、養殖密度、などを総合的に調整することで、より効率のいい養殖が実現出来ます。
エビはその成長段階によって食べる餌が変わって来ます。
餌の種類、餌のサイズ、同じものを与え続けていては成長が促進されません。
如何に効率の良い給餌を行えるかが養殖成功のポイントです。
その為には、残餌の確認方法を確立する必要があります。餌は与え過ぎては水質が悪化、少な過ぎては共食いが加速、成長過程に合わせた最適な給餌量を知ることが何より重要です。
経験豊富な指導者に出会い、高額な投資を伴わない養殖システムを導入することでエビの陸上養殖自体は上手く進むと思います。
しかし、エビを育てて収穫をして収益を出す上で重要なポイントは、養殖にかかるコストです。
その中でも最も重要なものは「熱源」。
バナメイエビに代表される多くのエビは、高い水温を要求します。
年間を通して30℃前後の水温が望ましいです。
水温が下がればエビの成長が阻害され収穫までに時間がかかりますし、狙った体重まで育たないケースも出て来ます。
如何にしてコストをかけずにこの水温を維持することが出来るか?
これは採算の取れるエビの陸上養殖において、最も重要なファクターです。
第一に、実力のある、実績を持った指導者による指導を受けることが何より重要です。
エビ養殖の知識はあっても、実際に自分でエビを育てたことがない、水槽レベルの養殖しかしたことがない、この様な指導者の意見は、採算の取れる大量生産を必要とする陸上養殖では生きて来ません。
また、指導者にはそれぞれのやり方があり、そのどれも間違いでなないはずですが、色々な意見を聞いてしまうと、何が正解かが分かり難くなります。
自分で良し悪しが判断出来る様になるまでは、あまり多くの人の意見を取り入れるのではなく、1人の指導者の意見をじっくり聞いてそれを実践することは、大変重要なポイントであると考えます。
エビ陸上養殖初心者の皆様は、上記の1~5の内容をよく理解した上で、最低限の養殖のための準備を行なって下さい。
シナジーブリーディングでは、いきなりエビの量産を行うには投資の判断が難しい、どの設備や技術が自分に合っているのか判断が出来ない、と言う様な初心者向けに、「体験型小型養殖システム」の提供を行なっております。
濾過タンクと養殖プールを1台ずつ組み合わせて、そこで養殖をしてみる。その過程で、熱源は適切なのか?自分たちで餌やりは出来るのか?エビをどの程度死なせずに育てられるのか?様々なデーター採取を行い、本格的養殖へ進むのか?より大きな投資へ進んでいいのか?判断をする上で非常に参考になると思います。
なんらかの養殖の準備が整ったら、いよいよ稚エビ(PL)発注です。
もう、この段階では、御社のシステムには何尾の稚エビを入れるべきか?どれくらいの期間育てるべきか?なんの餌をどれくらい与えるべきか?おおよその目安が整っているはずです。
弊社の「種苗販売」ページに進み、御社の目安に沿った数量とサイズのPLをご発注下さい。
シナジーブリーディングでは、日々使用している養殖システムの内、濾過タンクとプールを最低限のサイズで組み合わせた「スターターキット」のご提供が可能です。
タイでは、この様な小型養殖システムを実際の養殖現場でも取り入れて、小規模養殖を行なっています。
まだ、陸上養殖がどんなものなのか実感出来ていない企業様には、入門編としては非常に良いシステムになっています。